【開発ストーリー】特厚2号シャンブレー帆布で作るトート その1

「インチ法での開発」

シャンブレー帆布の生産を依頼した後、進めてきた製品のデザイン。素晴らしい生地が出来たので、できる限り余計なデザインを入れず、生地の魅力を生かして製品にしていきたいと思っていた。色々と帆布・カバン関連の資料でリサーチをした結果、やはり一番最初に作るべきは普通のトートだろうという結論に。しかしながら、シンプルなもの、普遍的なものを作るのが一番難しい。ただ何となくバランスの良い帆布トートを作るというのも何か違うと感じる。

調べてみたのは、長く愛される某アメリカンアウトドアブランド。トートバッグの起源は彼らが作る氷を運ぶための道具が始まり。私も幾つかこのブランドのトートを使っているが、どれも何とも言えない使用感と良いたたずまいがある。何が違うのかと調べていくと、彼らはインチ法でものを作っていて、その微妙な違いが全体感をセンチ法とは違った形で整えていることがわかった。

ついでに調べてみると、私のお気に入りのアメリカ製のスープボウルも同じ、センチ法にすると半端寸法になる日本にはない規格だった。

特にアメリカブランドのレプリカを作りたいわけではないのだが、歴史にリスペクトし、今回は試しにインチ法で商品を開発してみることにした。