織物の基本!三元組織の平織り・綾織り・繻子織りの特徴と違いを解説

タケヤリは古くから続く帆布工場。日々多くの帆布生地を伝統的なやり方で今も作り続けています。また、こちらの記事でも触れているように

「ほぬの」ではなく「はんぷ」と読むこの生地は、

綿や麻素材の撚り糸を平織りにした厚手の生地のことを指しています…

帆布は平織りという方法で織り上げられているとのこと。そんな「平織り」が気になって調べてみると、他にも「綾織り」「繻子(しゅす)織り」という織り方が出てきました。私たちが普段触れる生地は、どうやらこの三種類からつくられているようです。

さて今回はこの三つの織り方はどういったものなのか、特徴や違いはなにがあるのか、それぞれ何に利用されているのか、詳しく解説していきたいと思います。

《目次》

1.織り方のバリエーション、三原組織について
2.平織りってなに?
3.綾織りってなに?
4.繻子織りってなに?
5.おわりに

《織り方のバリエーション、三原組織について》

織物とはそもそも縦糸と横糸の組み合わせで作られているものです。先ほど挙げた「平織り」「綾織り」「繻子織り」はもっとも基本的な織り方のこと。それらはまとめて三原組織(さんげんそしき)と呼ばれています。

※近年ではこれらに「捩り織り」を合わせて四原組織(よんげんそしき)とすることもあります。


《平織りとは》

経糸と緯糸をそれぞれ一本ずつ交互に交差させることで作られる織物を平織り、と言い、三つの組織の中で最もシンプルな作りです。英語では「Plain weave(プレーン・ウィーヴ)」といいます。

経糸と緯糸を交互に織る構造のため、糸が交差する点が多くなり生地にハリとコシが出ることが特徴です。生地は摩擦に強く、耐久性に優れており、凹凸がないため、あまり生地も透けません。

交差点が多い生地は隣り合う糸が反発し合うため隙間が多くなり、薄手になります。

《代表的な平織り》

《生地の用途》どうやって使われているの?

丈夫で扱いやすいため、幅広く利用されている生地です。インテリアや、クツ、カバンなど、耐久性が求められるものはこの織り方の生地を利用することが多いです。

また薄手の生地であるため、夏の素材やシャツに使われる薄手の服に多く使われています。

 


《綾織りとは》

経糸と緯糸を二本ずつ抜かすなどして交差させて作られる織物を綾織り、と言い、別名斜文織り(しゃもんおり)とも呼ばれています。英語では「Teill weave(ツイル・ウィーヴ)」といいます。

経糸の交差によって、生地の表面に綾目(斜めの畝)がでることが特徴です。糸の交差する点が少ないため、平織りに比べると耐久性は劣るものの、しなやかさや柔らかさのある生地に仕上がります。

交差点が少ない生地は隣り合う糸が近接しようとするため密度のある生地になり、厚みを持たせることが可能です。

《代表的な綾織り》

  • ギャバジン
  • サージ
  • カルゼ
  • デニム

《生地の用途》どうやって使われているの?

この生地で最も有名なのはデニム生地です。ジーンズやチノパンに使われているため、よく見かける織り方だと言えるでしょう。また比較的厚手の生地のため、オールシーズン、秋冬の服に使われることが多いですが、こちらも様々なもの(エプロンやカーディガン)に使われています。

 

 

《繻子織りとは》

経糸か緯糸のどちらかが四本以上飛んでは下に潜って交差する織物を繻子織り(しゅすおり)、と言い、「朱子」の漢字が当てられることもあります。英語では「「Satin weave(サテン・ウィーヴ)」といいます。

交差する糸が少なく、経緯どちらかの糸がほとんど表に出てこない作りになっています。滑らかで光沢があることが特徴です。一方で糸が浮いている距離が長いため、摩擦やひっかかりに弱い耐久性の低い生地でもあります。またシワや折り目がついてしまうと、非常に目立ちやすく、普段使いにはあまり適していません。

四本が上で、一本が下のものを「五枚朱子」と呼びます。「八枚朱子」「十枚朱子」「十二枚朱子」「十六枚朱子」…と上に飛ばす糸の本数が多いほど、光沢感は増していきます。

《代表的な繻子織り》

  • バックサテン
  • サテンストライプ
  • 紋朱子
  • ベネシャン
  • ドスキン

《生地の用途》どうやって使われているの?

繻子織の特徴である光沢は生地に華やかさを生み、高級感のある雰囲気を引出します。そのため、パーティドレスやネクタイ、フォーマルウェアなどに使われています。また滑らかで肌触りが良いため、脱ぎ気がしやすく、コート・ジャケットの裏地にもよく利用される生地です。



《おわりに》

いかがでしたでしょうか。

今回は基本的な織り方である、三原組織を解説しました。

それぞれの違いを知っていることで、普段触れている生地をより使いこなすことができるかもしれません。

タケヤリでは平織り生地の帆布を中心に販売を行っていますので、ぜひ興味がある方はオンラインストアを見ていってください。











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