TAKEYARI CANVAS x Faye Toogood

- 素材のチカラが生きる構造と機能と佇まいの一体感 -

中世から江戸時代にかけて綿花の栽培が盛んだったため繊維業・紡績業が発達した岡山県倉敷市は、現在全国の帆布の約70%を生産する一大産地だ。帆布とは、撚り合せた糸を平織りにした地厚の布で、耐久性と通気性に優れているため、船の帆やテント、学生鞄など広く使われてきた。

倉敷の帆布は高い糸撚り技術による糸の品質の高さと、丁寧な作業と織機の改良による織物の耳(セルヴィッジ)が均一であるのが特徴。さらに、現存する数が少ないベルギー製のシャトル織機を扱うタケヤリでは、他では織ることのできない極厚の帆布も織り上げる。

今までにないかたちで、現代の生活の中に帆布を生かせるプロダクトをつくり出そうと、帆布の素材力と向き合ったフェイ・トゥーグッドの提案は、ソファとクッションの中間のような存在のインテリアプロダクト。極厚で高品質でありながら、手が紡いだぬくもりと時間とともに現れる風合いをもち、タケヤリが世界に誇る帆布の真骨頂が、構造と機能、佇まいに生きている。

原糸を数本を合わせて(合糸)、糸に撚りをかける(撚糸)。撚りをかけることで強度が増し、耐久性を持つ帆布の元となる。

紙の芯に糸が巻きつけられたものは、その形状から「チーズ」と呼ばれる。

タテ糸を織機にかけられるように、整える作業(製経)。1200〜2000本をビームとよばれるロールに巻き取る。

ベルギー産のシャトル織機「ピカノール」。世界でも現存台数が少なく、タケヤリでは1958年に導入して以来約60年間、修理しながら使い続けている。

織りあがった生地をキズや汚れがないか厳しい検査基準のもとチェックする。ここでみつかったキズや汚れは熟練の技術で修繕される。

フェイ・トゥーグッドFaye Toogood

英国人デザイナー。素材と手法への実験的なアプローチと、国内の職人や小規模な工場によるハンドメイドで製作することにこだわる家具やオブジェには物質的な印象とともに異彩を放つ。
http://fayetoogood.com

DESIGNART 2018に展示

DESIGNART 2018にてABCD Sofaを展示いたします。「DESIGNART TOKYO 2018」は、その活動の一環として、東京の街をミュージアムに見立て、店舗や施設、ギャラリーを、作品やインスタレーションで包み込み、マクロなレベルでアートを楽しむ新しいスタイルのフェスティバルです。

【展示期間】
2018/10/19(金) - 28(日)

【展示場所】
〒107-0061
東京都港区北青山3丁目5−12
青山クリスタルビルB1